プロフィール(記事執筆時時点)
- 社会人7年目
- 2019年に情報系の専門学校を卒業
- 在学中は国家資格の取得や少人数でのアプリ開発を経験
- 職業はFlutterエンジニア
【メリット】就職に対するサポートはそれなりに手厚いこと

IT企業に就職するために、主に次の3つのサポートを受けることができます。
■ 企業との導線を用意してくれる
就活のシーズンになると、学校がIT企業の求人票をまとめて集めてくれます。
また学校主催の企業説明会が開かれ、複数の企業の話を一度に聞くことができます。
これにより自力で企業を探して比較する手間を減らすことができます。
さらに学校によっては学校推薦枠があり、専門卒の就活では届かないような大企業に就職できる可能性があります。
■ 選考対策の型を教えてくれる
履歴書やエントリーシートの添削を通じて、書き方やよくあるミスを教えてもらえます。
模擬面接を受けることで、本番の面接の流れや雰囲気に慣れることができます。
就職担当の先生は、IT企業への新卒就活を何年もサポートしてきた経験を持っています。
こうした「型」を教えてもらえるのは大きな助けになります。
■ スケジュール管理やメンタル面のフォローをしてくれる
就活の時期とやるべきことを年単位でロードマップとして示してくれます。このロードマップに沿って動くことで、いま何をやればいいのかが分かりやすくなります。
多くの学校には、就職担当の先生やキャリアセンターなどの相談窓口があります。メンタルがきつくなったときに、状況を聞いてもらえるだけでも気持ちが少し楽になります。
一人で抱え込まずに相談できる環境があるのは、精神的な安心材料になります。
【メリット】ITの基礎知識を短期間で身につけることができること

プログラミングだけでなく、ネットワーク・データベース・セキュリティといった周辺分野も学習します。
ITの基礎知識を、カリキュラムの中で一周できるように設計されているイメージです。
教材や授業内容は、初心者向けに段階を踏んで構成されています。説明と演習がセットになっているので、理解のステップを踏みやすいです。
また開校してからの年数分の学習ノウハウが蓄積されています。最適化された学習メソッドにより、効率的に学ぶことができます。
【メリット】同じ方向性を持った仲間ができること

私の周りには「授業についていこう」「資格を取ろう」「いい企業に就職しよう」といった温度感のクラスメイトが集まっていて、良い集団の中で切磋琢磨することができました。
印象的だったのは、資格勉強の授業の雰囲気です。解いた問題の理解度を確認し合ったり、わからない問題を教えあったりしながら、みんなで合格を目指す空気ができていました。周りの存在が良い意味でプレッシャーになっていました。
同じ目標に向かって頑張っている仲間がいるという感覚を持てたのは大きかったです。中には就職後も定期的に会い、頑張っていることを共有できる一生の仲間もいます。
【メリット】都会に進出する足がかりになること

地方から就職で都会に出ようとすると、そもそもの生活イメージがつかず不安になりがちです。
周りに相談できる人がいないと孤独を感じやすく、「やっぱり地元に戻ろうかな」と揺れてしまう可能性もあります。
進学で一度都会に出てみると、学生のうちから都会での生活を試すことができます。
新しく人間関係を作ったり、電車通学や一人暮らしなどの生活スタイルに慣れたりしながら、少しずつ環境に適応していけます。
こうした期間があるおかげで、卒業後に都会の企業へ就職するときも、生活面の不安をある程度減らした状態でチャレンジできると感じました。地方から都会に進出したい人にとって、情報系専門学校への進学は、そのための足がかりになります。
【デメリット】良い就職をするには、授業や就職サポートだけに頼らない自走力が必要なこと

IT企業に就職するためのサポートは手厚いですが、大企業やメガベンチャーといった人気企業を目指すとなると、そのサポートに乗っかっているだけでは足りません。
企業を調べて志望動機を作り込んだり、個人開発やコンテスト参加でポートフォリオを積み上げたりするなど、自分から行動を起こす必要があります。
新卒採用では、コミュニケーション能力・協調性・主体性といった能力が重視されます。
こういった能力は授業を受けているだけでは身につかず、自分から行動して経験を積む中で鍛えられていくものです。
こうした能力を鍛えるための経験をどれだけ積んできたかで、就活生同士の差がはっきりします。
【デメリット】大卒に比べるとキャリアに差が出やすいこと

専門卒と大卒のキャリアを比べると、主に次の3つの差が出ることがあります。
■ 応募できない求人があること
求人の中には、「四年制大学および大学院を卒業(修了)見込み」といった学歴要件が設けられているものがあります。
こうした求人には、「専門卒」という学歴の時点で応募ができません。

幼い頃から働きたい会社があるとします。
その会社に新卒で就職するために専門学校への進学を検討している場合は、その企業のホームページで新卒採用の要件を確認する必要があります。
募集対象の学歴に専門卒が含まれているかどうかを、事前にチェックしておくことが大切です。
■ 給与テーブルが違うこと
新卒就活で大卒と専門卒で初任給が分かれていることが一般的です。

初任給の差が年齢によるものであれば、入社後の実力や成果次第で巻き返すことができます。
大卒は総合職、専門卒は一般職といったように、給与テーブル自体が違う場合は巻き返すことが困難になります。
■ 昇進テーブルが違うこと
昇進のスピードや到達できるポジションが、学歴ごとに分かれている企業もあります。
大卒は総合職として管理職候補のルートに乗りやすく、専門卒は現場寄りのポジションに留まりやすい、といったケースです。
入社後に努力して評価を上げることはもちろん可能です。
昇進テーブルが分かれている場合、到達できるポジションや役職の上限自体に差がついていることがあります。
専門卒向けの求人やポテンシャル採用を行っている企業も多くありますし、実力や成果次第で評価してくれる会社もあります。
それでもエントリーできない求人があったり、キャリアに差があったりする場合があることは、専門学校進学を考えるうえで頭の片隅に置いておいたほうがよいと感じました。
【デメリット】カリキュラムが実務に即していないこと

授業では基礎的な内容を一通り学ぶことができます。ですが資格試験に合格するために最適化されていて、実際の開発現場で求められるスキルセットとは大きくズレています。
基礎を学ぶことは無駄ではありません。ですがそのまま現場で通用するというほど実務と直結しているわけではないというのが通ってみての印象です。
【デメリット】進路の方向転換が困難であること

カリキュラムが情報系に特化しているため、身につくスキルも偏ります。
その結果履歴書上は「情報系のことしかやっていない人」に見えやすく、就活で応募しやすい業界や職種が限定されがちです。
途中で別分野に興味が移っても、なぜその分野なのかを丁寧に説明する必要があります。
絶対に情報系の分野で行くと決めている人には、迷わず集中して学べる環境という意味でメリットになります。
一方で、途中で興味が変わるかもしれないと思っている人にとっては、後から進路変更しにくい点がデメリットになります。
【個人の感想】通って良かった

幼い頃から、いつか都会で働きたいという気持ちがありました。
進学を機に生活拠点を移し、都会での暮らしに慣れることができたのは大きな収穫でした。
就活よはうまくいかない時期もありましたが、学校推薦を利用して無事に就職することができました。
自分一人の力だけでは届かなかったであろう企業にご縁をもらえたのは、専門学校のサポートがあったからだと感じています。
人との出会いは何よりも印象に残っています。同じ目標を持ち、同じ時間を過ごしたクラスメイトは、いまでも大切な存在です。
一生の仲間ができ、年に数回酒を酌み交わしながら近況や仕事の話をできることは、通って良かったと思える大きな理由の一つです。